『ウォッチドッグス レギオン』のクリエイティブディレクター、クリント・ホッキングにインタビュー!

2019年06月21日| インタビュー| UBISOFTJAPAN

なぜ『ウォッチドッグス レギオン』ではどのキャラクターでもプレイできるようにしたのですか?

まず、どのキャラクターでもプレイできるというのは『ウォッチドッグス レギオン』のテーマ、そしてゲームプレイのどちらにおいても重要な役割を果たしています。テーマとしては『ウォッチドッグス レギオン』の舞台である近未来のロンドンでは権威主義者によって分裂した人々の弱みに付け込んで力を得ているひよりみ主義者がはびこっています。そういった世の中で人々は他の人との違いというものをまず置いた上でみんなと力を合わせて敵に立ち向かわないといけないというメッセージが込められています。さらにゲームプレイとしては自分の好きなように自分のツールを使って、ゲームプレイにチャレンジできるようにできます。すべてのキャラクターも自分流にカスタマイズできるので、様々なチャレンジも自分にあった方法で立ち向かうことができます。

どのキャラクターでもプレイできるようにするにあたって、難しかったことはありますか?

そのアイディアそのものがチャレンジでした。アニメーションから、音声、パフォーマンス、そしてゲームプレイといったすべての要素がちゃんと機能するように構築するのがとても難しかったです。技術面でも、精神面でもくじけそうになったことはありましたが、最終的に実現できてよかったです。

『ウォッチドッグス』と『ウォッチドッグス2』の舞台はアメリカでしたが、『ウォッチドッグス レギオン』の舞台はイギリスです。イギリスを舞台にする際に今までと違いはありましたか?

ありました。私たちのスタジオはカナダのトロントにあります。イギリスもアメリカも英語圏なので全く違うというわけではありませんがアメリカに比べるとやはり文化の違いはあります。なので、今まで以上にリサーチが必要でした。例えばテレビ番組や映画、日常などについては知らないことも多かったので、イギリスに長期間滞在してそういった文化の面を学んでいくことが多かったです。

『ウォッチドッグス レギオン』でお気に入りのキャラクターはいますか?

難しい質問ですね。私のデスクでプレイしている『ウォッチドッグス レギオン』でのお気に入りのキャラクターはいます。リオネルという名前の彼はインフィルトレーターでとってもクールな奴なのですが、皆さんのゲームではそれぞれ違ったキャラクターが生成されるので、皆さんのゲームでは彼に会うことはできないかもしれませんね。なので、あなたのプレイする『ウォッチドッグス レギオン』に登場するお気に入りのキャラクターは「あなただけ」のお気に入りのキャラクターになるでしょう。

ゲームプレイの中で、プレイヤーがドローンの上に立って移動することができていましたが、そのような未来のテクノロジーに関するアイディアはどこから生まれるのでしょうか?

『ウォッチドッグス レギオン』では近未来のロンドンを舞台にしています。私たちのリサーチでは、今あるテクノロジーについて学び、これから先どのように進化していくであろうか考えていく方法を取りました。例えば『ウォッチドッグス レギオン』に登場するビークルはすべて自動運転ができるようになっています。古い車であっても、政府のレギュレーションにそぐうように改良され、自動運転ができるようになっています。ドローンの場合はデリバリーや、ニュースの時に使われたり、よりパワフルなエンジンを搭載したドローンが重い荷物を移動させるのに使われたりと、どのように現在使われているかを調べました。そこでそういった情報をもとに近未来ではその技術がどのように進化するであろうか論理的推測をしていったのです。