『アサシン クリード オリジンズ』~シリーズ史上最大の世界へ~(Part 3)

2017年10月17日| アサシン クリード オリジンズ| UBISOFTJAPAN

By Mikel Reperaz (Ubiblog編集者)

 

策士

 

ゲームの中では、プトレマイオス13世は「古き結社」と呼ばれる仮面を被った秘密結社の後ろ盾を得ているようでした。この若き王の権力は彼を操る助言者によって支配されていたという史実を参考にすると、この仮面を被った人々が内戦を操っていると考えられます。どちらにしろ、クレオパトラは後に彼女自身の味方をつけることとなります。
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クレオパトラの未来は当時のローマ征服者であるユリウス・カエサルが干渉したことにより大きく変わりました。カエサルは、彼のライバルであり亡き娘の夫であったポンペイウスを追ってエジプトへやってきました。しかしながら、ポンペイウスはカエサルがエジプトに到着する前にプトレマイオス13世の指示により暗殺されました。カエサルに喜ばれると思っての行動でしたが、その思いとは裏腹に、カエサルはローマ人が殺されたということに激高し、クレオパトラと手を組むことを決意したのです。

マクシム:

「ローマは、カエサルがエジプトを支配することに反対でした。彼の権力がさらに大きくなることを恐れたのです。その一方、クレオパトラは味方を探していました。エジプト兵は彼女の支配化に無かった上、プトレマイオス13世との対立により彼女の権力が弱まっていたためです。そんな中、ポンペイウスを追ってきたカエサルがエジプトに到着したのです。」

手を組むのは簡単なことではありませんでした。カエサルがアレクサンドリアへ到着したころにはすでにクレオパトラは町に入ることをプトレマイオス13世により禁じられていました。家臣であるアポロドーロスの力を借りて、クレオパトラはカエサルが宿泊していた城へと侵入することが出来ました。そしてカエサルと密会し、彼女と手を組むよう説得し、さらには彼の愛人にまでなったのです。

マクシム:

「彼女のとった行動はとてもリスクの高いものでした。もしプトレマイオス13世の兵士に見つかれば、その場で殺されていたことでしょう。彼らに見つかる前にカエサルと接触することが出来たおかげで命を落とさずにすみ、何より安定した地位を得ることが出来たのです。」

 

新たな伝統

 

こういった混乱の中に、最後のメジャイであるバエクがいました。ヌビアの傭人を起源として何千年も続くメジャイはファラオに仕えた平和の守護者であったため、バエクもシワとアメンの神託神殿を守る警察官のような任務をしていました。

ある意味シワのように、バエクもエジプトの日常や政治からは少し距離を置いたところにいます。ほとんどのメジャイはプトレマイオス朝では扱いにくい存在として疎まれ、よりギリシャの影響を強く受けた警察組織に置き換えられていました。

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バエクのクエストは古代エジプトを探索したり、プトレマイオス朝のことを知ったり、古き結社と戦うだけではありません。彼の伝統を廃れさせた伝統の変化が起きている場所を探し、そして最終的にはアサシン教団の設立へと繋がるクエストです。その全ては「アサシン クリード」シリーズの中で最も深く再現された世界で展開するのです。

マクシム:

「開発チームはたくさん研究を重ねました。可能な限り、史実を元にキャラクターを再現するように努力しました。また、古代エジプト人の生活をみて、空いている穴を埋めていかないといけませんでした。歴史から影響を受けたものが多いのと同時に、アサシンという、フィクションのキャラクターにも適した設定を作らないといけません。そういう意味では、このゲームを作るうえで歴史からたくさん影響を受けていますが、同時にプレイヤーが楽しめるような機会を作るための自由は沢山ちりばめています。」

『アサシン クリード オリジンズ』は10月27日発売です。

※本記事はUbiblogの英文記事を元に作成しています