Splinter Cell:Blacklist - スプリンターセル ブラックリスト

スペシャルインタビュー

×

サム・フィッシャー役 玄田哲章 不条理なことへの怒りを見せる熱さを秘めている。

——シリーズを通して、サム・フィッシャーを演じられていますが、玄田さんから見たサムの印象を教えてください。
玄田 彼は、任務を遂行するうえでは、プロに徹していると思います。ただ、人間らしい、素の部分も持っています。今回はセリフがものすごく多かったのですが、その分、緊迫したシーンと、彼の人間性が見えるシーンの差が出ていると思います。
——では、『スプリンターセル ブラックリスト』の物語の中で、とくに印象的だったシーンを教えてください。
玄田 サムは世界各国を巡って任務をこなしますが、任務中に危険な状況に陥ってしまったサムが、どうやってその場を切り抜けるのか?そこがやはり、おもしろいポイントだと思います。
——最後に、ゲームファンにメッセージをお願いします。
玄田 6作も続くゲームというのは、なかなかありませんから、うれしいですね。『スプリンターセル』は、もはや僕にとって宝ですし、大事にしたいと思っています。皆さんにも楽しんでいただけるとうれしいです。

アンナ・グリムスドッティア役 田中敦子 現実とゲームの世界が紙一重のように感じました。

——これまでのシリーズ作に引き続き、グリムことアンナ・グリムスドッティアを演じられていますが、田中さんから見たグリムとは、どのようなキャラクターですか?
田中 いつも冷静沈着な指示が出せる人です。精神的に強い、頼りがいのある女性ですね。
——『スプリンターセル ブラックリスト』の物語をひと言で表現するとしたら、どのような言葉になりますか?
田中 本や映画のタイトルのような言葉ですが、“いま、ここにある危機”です。現実とゲームの世界が紙一重のように感じました。
——最後に、ゲームファンにメッセージをお願いします。
田中 長く続いている『スプリンターセル』シリーズ、今回は前作よりもさらにパワーアップした内容をお楽しみいただけると思います。海外で作られたゲームを吹き替えで演させていただくというのは、私にとってすごく楽しいことです。玄田さんを始め、立木文彦さん、若本規夫さん(コステ役)、榊原良子さん(パトリシア役)など、私がデビューしたころからお仕事させていただいている、頼れるメンバーが出演されています。吹き替えられているセリフを味わいつつ、プレイしていただけるとうれしいです。

マジド・サディーク役 立木文彦 静かなる漢の物語です。

——立木さんが演じられたマジド・サディークは、シリーズ初登場となりますが、どのようなキャラクターなのでしょうか。
立木 残酷きわまりない、テロリストの極みのような人物です。内面には、特定の個人に対する憎悪どころではない、アメリカへの深い憎悪を秘めているんだと思います。マジドの目つきの鋭さにも、それは表れていると思います。そんな自分ではわかりようがない憎悪を、想像しながら演じました。
——収録を終えて、『スプリンターセル ブラックリスト』の物語に対して、どのような感想を抱かれましたか?
立木 対峙するものがはっきりしている、男臭い物語で、とても好きですね。マジドは全体を通して一貫した考えを持っていて、とてもやり甲斐がありました。ゲームの収録は、基本的にひとりで行いますが、相手の声を想像しながら取り組みました。
——最後に、ゲームファンにメッセージをお願いします。
立木 『スプリンターセル』シリーズに、マジド役で初めて出演させていただきました。これまでいろいろな悪役を担当してきましたが、今回、新しい路線の悪役を演じられたと思っています。皆さんが、少しでも彼の恐ろしさを感じてくれたら、うれしいですね。ぜひ、ひとつひとつのセリフを聞き逃さず、じっくりとプレイしてください。
  • 玄田哲章 プロフィール

    株式会社81プロデュース所属
    洋画やアニメなど、多方面で活躍。アーノルド・シュワルツェネッガーやシルベスター・スタローンなどの吹き替えを担当していることで知られる。
  • 田中敦子 プロフィール

    株式会社マウスプロモーション所属
    代表作は『攻殻機動隊』草薙素子役など。洋画では、ニコール・キッドマンやジュリア・ロバーツ、サンドラ・ブロックの吹き替えを行っている。
  • 立木文彦 プロフィール

    株式会社 大沢事務所
    代表作はアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』碇ゲンドウ役など。『世界の果てまでイッテQ!』を始め、テレビ番組のナレーションを担当することも多い。