3月のシャチョー

2018年04月02日| シャチョー| UBISOFTJAPAN

みなさんこんにちは、もうすぐ4月ですね。

3月、4月といえば変化の季節です。

 

今回はいろいろな「変化」について話していこうかと思います。

 

「シャチョーの変化」

まずはユービーアイソフトに入社したキッカケを話してみましょう。シャチョーは2007年の6月に入社しました。ちなみにシャチョーの誕生日も6月です。なぜユービーアイソフトのシャチョーになったのかというと、シャチョーの前任の方がご結婚され、旦那さんと海外に移住されることになったので後任を探していました。

その方とは1回、2回ほどお会いしたことはあったのですが、そこまで近しいわけではありませんでした。最終的に他の友人の紹介で前任の方からメールが届きました。そのころ私はエレクトロニック アーツで働いていて、Sim Cityやタイガー・ウッズの携帯ゲームなどを楽しく担当していました。でもやはり社長を探している、というお話には興味がありました。

 

まだ当時のユービーアイソフトは日本ではそこまで有名ではなかったのですが、EAはユービーアイソフトの技術力やIPを高く評価していました。もちろん入社の前に、パリへ行って本社のトップであるイブと面接をしたりして、最終的にユービーアイソフトのシャチョーになりました。

 

次の大きな変化としては、2年ほど前にシャチョーはアジアの他の国も見るようになりました。そうなった経緯としては、香港には香港のシャチョーがいたのですが、彼が定年で退職することになり、本社の偉い人たちがアジアのビジネスについて詳しかったシャチョーに、ぜひ香港も見てくれない?とオファーしてきました。その流れで、今は日本以外に、香港、韓国、上海という4つの国を取り仕切るアジアのシャチョーになりました。

 

シャチョーだけではなく、ユービーアイソフトのオフィス自体にも変化が起きました。

最初は渋谷の骨董通りの近くにあったオフィスが小さくなってしまったので、こどもの城付近にオフィスを移転しました。そして今は恵比寿にオフィスがあります。

 

「ゲーム業界の変化」

さらにユービーアイソフトだけではなく、ゲーム業界もどんどん変化してきています。

やはりゲーム業界は、ゲームのハードに依存します。シャチョーが最初にこの業界に入ったころから任天堂のファミコンや、セガのメガドライブ、スーパーファミコンやプレイステーション、そしてXboxなど、様々なハードが誕生しました。ユービーアイソフトに入ってからは、PlayStation 2から3、PlayStation3から4、といった移行期も目の当たりにしてきました。新しいハードが登場するたびにグラフィックがリアルになったり、海賊版への対策が取られたり、オンラインでプレイできるようになったりとどんどん進化してきました。それによって、ゲームのプレイの仕方や、作れるゲームのバラエティも増えてきました。

 

覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、昔は電話回線を使ってインターネットをつなげていたので、遅かったり、よく切れたりしていたんですよ。ブロードバンドになってから、同時にたくさんの人がいても速くつながるようになりました。こういった進化はソフトを作る会社としてはとてもうれしいことです。

 

アジアのマーケットを見てみても、大きく変わってきています。

例えば韓国では、ゲーム会社だけではなく日本の会社全般のものが規制されていた時期があります。今ではその規制もなくなって、PlayStation 4も人気だったり、日本のゲーム会社のソフトもたくさんの人がプレイしています。さらに中国では近年インターネットの普及によりゲームのプレイヤー人口が急激に増えました。総人口14億人ほどの中国では、やはりプレイヤーの数も多いです。

 

さらに近年はデジタル版も人気になってきたので、よりゲームが近しいものになったと思います。近くにゲームソフトが売っているお店がなくても、家から直接買える時代です。何よりゲームの買い方の選択肢が広がることはいいことです。

 

「これからのチャレンジ」

なにより一番大きな変化は、ゲームが「サービス業」になりつつある、ということです。ユービーアイソフトの東京オフィスでは、ゲームの開発は行っていません。では、なぜオフィスがあるのでしょうか?それは、ローカライズやマーケティングを通してより良いサービスを皆さんに提供するためです。ゲームのソフトは結構高額です。でも、今やプレイしたらすぐに転売するような時代ではありません。なぜなら、ゲーム会社も息の長い、長くプレイし続けたくなるようなゲームを作ろうとしているからです。オンラインイベントやコミュニティイベント、eスポーツを通してこれからは何十時間も、何か月もずっとサービスを提供していくことが重要になってきています。これからも皆さんの声を聴いて、ゲームに反映していきたいと思っています。

 

海外だと、たまに英語が世界共通言語なんだから全世界英語版だけでよくない?と思っている人がいたりします。しかし、今の時代、ゲーマーの皆さんにはすごい数の選択肢が用意されています。中国では中国の市場に強いゲーム会社、日本では日本で強いゲーム会社、などそれぞれの強みがあったりします。たくさんの選択肢がある中で、ゲーマーの皆さんは自分の期待やプレイ方法、言語にあったゲームを選ぶのは必然的だと思います。なので、日本でもテキストだけではなくボイスもしっかりローカライズしていくことも重要だと思います。

 

これからどんどん期待しているチャレンジとしては、eスポーツが挙げられます。最近日本ではプロゲーマーが誕生しました。そこで、ユービーアイソフトも『レインボーシックス シージ』などでプロゲーマーに賞金があげられるようになりつつあります。これからどのように進化していくかが楽しみです。

 

「3月のイベント」

話題が変わりますが、先月も楽しいイベントがたくさんありました。

古代エジプトを舞台にしている『アサシン クリード オリジンズ』では2月20日から「ディスカバリーツアー」が実装されました。これは『アサシン クリード オリジンズ』を持っていらっしゃる方は無料で楽しめるコンテンツです。

そこで、まだ『アサシン クリード オリジンズ』を持っていらっしゃらない方のために、池袋にある古代オリエント博物館にて体験会を3月末まで実施していました。たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございます。

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さらにこの「ディスカバリーツアー」を記念して、西麻布にあるエジプトレストランのネフェルティティ東京にてPRイベントを開催しました。酒井 美紀さんと菊川 匡さんをお招きして、たくさんの興味深い話を聞くことができました。渋谷にある古代エジプト美術館のオーナーの菊川さんは素敵なネックレスなどをご自身のコレクションから持ってきてくださって、それを酒井さんが身に着けたりされました。とても美しかったです。

『アサシン クリード オリジンズ』「ディスバリーツアー」はとてもご好評をいただいているので、興味のある方はぜひご体験ください。

 

最後になりますが、3月27日に『ファークライ5』の発売直前生放送が中野で行われましたが、みなさんご覧になったでしょうか?てらそま まさきさんと青木 瑠璃子さんにご出演いただき、とても面白かったです。3月29日は『ファークライ5』の発売日ということで、評判を見ているのですが、とても良い評判のようで、シャチョーとしてこれからの動きも楽しみにしています。ツイッターなどでもコメントをチェックしているので、ぜひ感想をつぶやいてくださいね。

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今回の『ファークライ5』の舞台はアメリカで、「ファークライ」シリーズならではの頭のおかしな悪役が登場します。ゲームのすごいところは、普段いかないようなところにゲームの中で行けることです。余談になりますがシャチョーはアメリカ人なのにまだモンタナ州に行ったことがありません。なので、『ファークライ5』の中で行けることを楽しみにしています。

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ちなみに『ファークライ5』のツイッターキャンペーンも開催されているので、ぜひ応募してください。