『レインボーシックス シージ』キャスター陣が語る RJL昇格戦2021

2021年11月26日| Announcement / レインボーシックス シージ| UBISOFTJAPAN

RJL2022入りを懸けた昇格戦が、いよいよ11月27-28日に開催されます!

前回の記事では、RJL入りまでの道のりをご紹介しました。

白熱の戦いを繰り広げるチームメンバーはもちろんですが、シージの大会に欠かせないのがバトルの様子や選手、戦術についての実況・解説で大会を盛り上げてくださるキャスター陣の皆様です!

これまでに数々の戦いを見守ってきた 実況・解説を担当するふり~ださん、 ともぞうさん、 CrazyPapiyoNさん、 ぴめんさん、Okayamaさん、更に公式アナリストのケミカルさんへインタビューを行い、今回の勝利予想や注目チーム、今後の競技シーンの展望についてお聞きしました。

RJL昇格戦2021を目前に、注目ポイントについても語っていただきましたので、ぜひチェックしてよりバトルを楽しんでください!

ふり~ださん

Q RJL2022入り予想チームは?

A Zepto、EVA:e、DONUTS USG

注目チーム(選手)とその理由は?

A  DONUTS USG Kawa選手
 劣勢に追い込まれた時、チームを勝利に導く逆転の一手を作る勝負勘が非常に高いです。
 そのためどんな状況から逆転劇を作ってくれるかに注目したいです。

Q その他RJL昇格戦2021の見どころを教えてください。

A  新生チームの台頭に対してRJL組がどれだけ残留を決められるかに注目です!

Q 日本チームが海外勢と対峙するときの強みと課題はどこにあると考えられますか?

A 強みは序盤で行うゲームメイクが非常に上手い所。攻撃であれば防衛の遊撃プレイヤーに対しての囲い込み、防衛であれば攻撃のエントリープレイヤーに対してキルを獲得する動きです。
対して、終盤での組み立てが世界標準と比べると劣勢に陥ることが多いです。時間、人数、ガジェットが限られた中で、防衛側に対するセットプレイを攻撃で決める精度、ディフューザー設置をされた後のリテイクを通す防衛時の細かい連携などが挙げられます。

Q 今後の『レインボーシックス シージ』競技シーンの展望についてどうお考えでしょうか?

A ゲーム内における流行がピークメタになっているため、撃ち合いの比重が顕著になりつつあります。理論上は攻撃側のドローンの存在があるため、攻撃側が有利なはずのシステムですが、現状は仕掛けるタイミングを測りやすい防衛の方が実践値において高い勝率を誇っています。この状況が続くようであれば、戦術面もさることながら個人スキルが更に重視される時代がやってくるようになるでしょう。YEAR 4の展開型シールドのようなガジェットやオペレーターの登場に期待したいです。

ともぞうさん

RJL2022入り予想チームは?

A  DONUTS USG、Zepto、BLUE BEES

注目チーム(選手)とその理由は?

A  DONUTS USG
世界的に見てマップを広く使うというメタが主流になりつつあり、それを取り入れたスタイルはアグレッシブで魅力的です。

Q その他RJL昇格戦2021の見どころを教えてください。

A   EVA:e、Crest Gaming LST、NORTHEPTIONとRJLチームが残留に向け、意地を見せられるか!

Q 日本チームが海外勢と対峙するときの強みと課題はどこにあると考えられますか?

A  強みはシージの上手さです。戦術、技術力は世界でもトップクラス!
課題はメンタル。勝負強さが足りない。

Q 今後の『レインボーシックス シージ』競技シーンの展望についてどうお考えでしょうか?

A  先日のMajorで世界王者FaZeが見せたように、ベテラン選手もスタイル変更などで再びトップで戦えることを証明しました。今後は世代交代ではなく、世代融合が進み、より競技として成熟度が増すと思います。

CrazyPapiyoNさん

RJL2022入り予想チームは?

A  EVA:e、DONUTS USG、Zepto

注目チーム(選手)とその理由は?

A  EVA:e  ekus選手
RJLからRJCセミファイナル、ファイナルでのチームとしての成長度!チームとしての役割や決まり事、コミュニケーションが試合を重ねるにつれて成長しているところが魅力のチーム。レインボーシックスシージにおいて戦術の核になっているのはチーム内での共通認識やコミュニケーションなのは間違いありません。そういった連携面での成長が顕著に見られるEVA:eは現在、大会を経験するたびに成長が見て取れるため、注目していて最も面白いチームです。

ekus選手はチームのIGLであり、チームの中間に位置する選手。EVA:eのようなチームのタイミングやエントリーを大事にするチームにおいてはekus選手のような全体をコントロールする選手がかなり大事になってきます。

Q その他RJL昇格戦2021の見どころを教えてください。     

A  Crest Gaming Lst、EVA:e、NORTHEPTIONのRJL組の生き残りをかけた挑戦が始まります。日本トップリーグに挑戦していく5チーム(魚群、YOSHIMOTOGaming Lamy、Zepto、DONUTS USG、Blue Bees)に比べ、追われる立場である3チームは精神的にかなり厳しい戦いになります。ただ、世界に挑戦していくリーグであるRJLは、そういったプレッシャーに勝っていかなければならないリーグ。プレッシャーを跳ね除け、トップリーグの地位を守り切ることができるのか、目が離せません!

Q 日本チームが海外勢と対峙するときの強みと課題はどこにあると考えられますか?

A 強みは序盤中盤のゲームメイク(柔軟性の高い)や撃ち合いにおいての優位性を作り上げることです。
攻撃側であれば置きドローンの使い方やエントリータイミングでの勝負が魅力の一つ。ドローンや倒したオペレーターの位置から新たな行動指針やアクションを提案し続けることができる柔軟性が世界的にもかなり強みになってきます。防衛側はドローンを壊してからのアクションのかけ方が魅力です。ドローンを壊してラインを下げるときと上げるときの駆け引き、ポジショニングなどがかなりハイレベル。全体を通してガンファイトを行う際の細かいテクニックや撃ち合い方などは世界トップクラスです。視線誘導や足音の出し方、相手のアクションに合わせていく立ち回りなどがずば抜けて上手い。

一方で、海外チームとの違いはメンタル面です。

優勝するチームや結果を残してきたチームは不安な顔をしない。
自身に満ち溢れ、最後まで自分たちが勝つと信じてやる。
負けると一瞬でも思ったら負けるのが勝負の世界。

どんな状況でも自信をしっかり持ち、自分たちは勝つんだと最後まで揺るがない決意をもって試合に臨むのが日本チームの大事な要素になってくるでしょう。

Q 今後の『レインボーシックス シージ』競技シーンの展望についてどうお考えでしょうか?

A 今のところ、これまでのようなオペレーターパワーでの大きなメタの変化は起きないであろうと思います。
ただ、Majorで世界王者になったFaZeのように、発想の転換でいかようにも戦術は変化させられることは世界的にも認知されました。
ピークメタを使うラウンド、ルートロックをして古典的なガジェット合わせでキルを拾っていくラウンドなど、新旧使われてきたもの、強かったシステムを再構築し織り交ぜていくことの大切さを全チーム認識したと思います。これまで似通った戦術一辺倒だったシーンもこれにより変わっていく時期に突入すると予想します。

ぴめんさん

Q RJL2022入り予想チームは?

A  DONUTS USG、ZEPTO、EVA:e

Q 注目チーム(選手)とその理由は?

A DONUTS USG  DD-MAN選手

DONUTS USGは攻めのパターンや守りのパターンがとても柔軟で、防衛では広く出た際も、コンパクトに守った際も、連携力の高さから切り返しが速く秀逸。 RJCでは強豪チームに対し、撃ちあいの強さも見せていたことから今後の活躍に注目したいです。                

注目選手にDD-MAN選手を挙げた理由としては、このスピード感のあるスタイルの攻撃・防衛パターンを維持するために陰から支えつつ、撃ちあいの強さとクラッチ力も持ち合わせているため注目したいです。

Q その他RJL昇格戦2021の見どころを教えてください。

A   勝ち上がってきた新生チームは、チャレンジャーという立場ではあるものの、RJCの勝者であるため既存RJLチームがプレッシャーの中どこまで対抗できるかが注目ポイントになります。

Q 日本チームが海外勢と対峙するときの強みと課題はどこにあると考えられますか?

A  ガジェットやドローン回しのスキルは世界トップクラス! 戦術、自分たちの持っている作戦を遂行する力は世界に引けを取らず、人数不利に持ち込まれた際もセットプレイに持ち込むための切り替えしがうまいです。 1対1の撃ちあいに持ち込むための流れの作り方も日本チームの強み!

課題は不利な状況に持ち込まれた際の思い切った立ち回り。 不利な状況下にある際の悪循環を引きずらないメンタル面の強化が課題だと思います。

Q 今後の『レインボーシックス シージ』競技シーンの展望についてどうお考えでしょうか?

A オペレーター、ガジェットでのパワーバランスに関しては、あまり変化は出ないように思います。 MajorでのFaZeのような新しいメタと、昔からのシージを取り入れたチームが世界で力を握るようになると予想します。国内戦では新生チームが上位に食い込んできたことにより、古参チームにもFaZeのような 新しいものと昔から守られてきたものを組み込んだ作戦立ち回りが出てくることに期待したいです。

Okayamaさん

Q RJL2022入り予想チームは?

A  DONUTS USG、Zepto、魚群

注目チーム(選手)とその理由は?

A  チーム : DONUTS USG

個人個人の考え・判断を尊重しプレイをしているので相手チームも見ている人も魅了することのできるプレイをしています。5人全員が相手の隙を常に狙って流動的に動くプレイは南米地域のチームを見ているみたいでとても面白い!

 

選手 : Zepto Pyon選手

単純な個人の強さ以外にも、世界のメタを研究し自分たちのチームに取り入れるなど、頭がとてもいい選手。

Q その他RJL昇格戦2021の見どころを教えてください。

A  RJLチームがどれだけ残れるか、新たな注目選手(プレイでもキャラでも)が見つけられるかに注目です。

Q 日本チームが海外勢と対峙するときの強みと課題はどこにあると考えられますか?

ドローンに対する意識や、序盤の組み立てなどは世界でもトップクラス。自分たちで事前に決めていた組み立てなどはとても綺麗です。

課題は終盤の動き。今のメタ的に全員残った状態で最後のセットプレイなどに移ることは少ないので、その場の状況で判断して動く必要がありますが、その動きが苦手なチームが多いイメージです。チームで状況判断してる間に止まる時間が長いチームが多い気がする。個人で判断して、そこに他メンバーが合わせて動くことができるチームが少ない印象です。

気持ち的な部分でも個人技はトップクラスなのに個人の判断(試合の状況などを考えた)で撃ち合ったり動いたりできる選手が少ないので受け身の撃ち合いが多いと思います。

Q 今後の『レインボーシックス シージ』競技シーンの展望についてどうお考えでしょうか?

A 最近特に顕著なのが、固有ガジェットなどで崩すシーンが少なく、ガジェットを利用はするが撃ち合いで崩すシーンが多いです。どのチームも今までは戦術理解が高い選手が好まれていましたが、最近はランクマッチ上位プレイヤーのような個人技を評価されている選手が1チームに必ず1人はいます。勿論戦術も重要だけど、今後このままであれば個人技の強いプレイヤーがスター選手として台頭してくると思います!

ケミカルさん

RJL2022入り予想チームは?

A Zepto、DONUTS USG、魚群

注目チーム(選手)とその理由は?

A 魚群  O-iOcchan選手

魚群は芯の通ったブレないプレイスタイルが特徴的で、どんな相手であっても自分らのスキルに自信を持って積極的に挑んでいく姿が観戦していてとても爽快感があって好きです。RJCオフライン大会でのFAV戦、1stマップを1-7で取られてしまったにも関わらず、すぐに開き直り逆転勝利を手にしたメンタリティも強みです。

注目選手のO-iOcchan選手はアタッカーとしてそのブレないスタイルを象徴していると見ています。自分のテンポ感で撃ち合いに持ち込むのが非常に上手いです。安定してキルを稼ぐLambor選手とすごく悩みましたし、どちらの選手にも注目して欲しいです!




Q その他RJL昇格戦2021の見どころを教えてください。

A
 勝つか負けるかで今後1年間の活動に直接関わってくるこの戦いは、栄光を賭けたRJCとはまた一味違う緊張感に包まれることは間違いないです。1回戦では早速RJC組 vs 挑戦者という構図の試合が3本あります。今シーズン公式大会での対決が無かった組み合わせですが、逆に言えば練習試合で顔を合わせる事も少なくないはず。各チームが
敷いてくるであろう相手チームに対するメタ戦術も注目ポイントです。


Q 日本チームが海外勢と対峙するときの強みと課題はどこにあると考えられますか?

A 強みは、相手からは独特に感じられるピークタイミングや、ラウンド開幕でキルを狙いに行くなどの勝負勘。そしてガンファイトでの強さはトップレベルです。
世界的にピークメタに染まっている環境で、一年半ほど前に比べてガンファイトの勝率がラウンド取得に直接結びつきやすい傾向にあり、高い技術力を持つ日本選手が活躍しやすい状態になっていると思います。

課題は大会後半に対応された際のカウンター戦術不足と、メンタル面。世界大会でも後半になってくると2度目に対戦するチームからの対応策を受けどんどんと不利な盤面となってしまい、逆転の一手を打てないまま押し込まれてしまっていると感じます。


Q 今後の『レインボーシックス シージ』競技シーンの展望についてどうお考えでしょうか?

A Sweden Majorで台頭したFaZeは積極的な動き+敵を待つ動きを毎ラウンド変化させて、他チームにない動きを見せました。そしてMexicoから頭角を表しFaZeすら追い詰めたDWG KIA、更にベスト8まで上り詰めたSANDBOXの2チームは歴史的に世界大会の出場経験が浅い韓国チームで、特徴のタイミングピークと高いガンファイトスキルにはどのチームも苦戦しているようでした。シンプルな進行を突き詰めた多くのEU/NAチームが多く敗退しているのを見て、他チームにない個性を持ったチームが勝ち上がる傾向にあるのかと思います。今後の世界大会ではメタの偏りが減り混沌とした環境になっていくかもしれません。

皆様、シージに対する思いが伝わってくるコメントをありがとうございます!
国内チームの全体的なレベルが上がっている中で、ますます世界の強豪と渡り合っていけるチームが増えることが期待されます。RJL昇格戦はとりわけ今後を左右する運命の一戦です。
キャスター陣の注目ポイントを押さえて、ぜひ今後の命運を懸けた一戦を見守ってください!

配信スケジュールは以下の通りです。(当日の進行によって変更の可能性があります)

【Day 1 11月27日】

10:30 配信開始
11:00 Match 1 (実況:ともぞう、解説:Papilia)
14:00 Match 2 (実況:ともぞう、解説:ぴめん)
17:00 Match 3 (実況:Okayama、解説:ぴめん)
20:00 Match 4 (実況:ともぞう、解説:CrazyPapiyoN)
23:00 配信終了

配信URL
X-MOMENTch:https://www.youtube.com/watch?v=Fxz1FhSTHS8&t=0s
シージ公式ch:https://www.youtube.com/watch?v=RlOrLnxoe3E

【Day 2 11月28日】

13:30 配信開始
14:00 Match 1 (実況:ともぞう、解説: CrazyPapiyoN)
17:00 Match 2 (実況:ふり~だ、解説: Okayama)
20:00 Match 3 (実況: ふり~だ、解説: Okayama)
23:00 配信終了

配信URL
X-MOMENTch: https://www.youtube.com/watch?v=Fxz1FhSTHS8
シージ公式ch:https://www.youtube.com/watch?v=lGAITstUeQo