ロシア製のEMP兵器4発が盗まれるという事件が発生する。それらが闇社会に流れる前に、なんとしても奪い返さなければならない。アメリカのサードエシュロン、そしてロシアにある同様の組織ヴォロンは共闘を余儀なくされる。かくして両組織から派遣された2人のエージェントは協力し、危険に満ちたロシアの最暗部に乗り込むことになるのだった。
ーーサム・フィッシャーとサードエシュロンとの間に起こった一連の対立。これは、その序章とでもいうべき事件である。
サードエシュロンのエージェント、コードネーム「アーチャー」。ハーバード大学で経済学を学んだのち、情報分析官としてNSAに奉職した。極めて優秀な分析官として多くの成果を挙げた彼は、その実力をサードエシュロンに買われ、過酷な訓練プログラムに参加することになった。
ヴォロン所属のエージェント、コードネーム「ケストレル」。18歳で軍に入隊し、チェチェンの首都グロズヌイで捕虜となり、凄絶な拷問を受けたのちスペツナズに救出される。その後に提出した報告書がSVRの士官の目にとまり、彼は新設される特殊部隊への参加を打診された。